お客様のご年齢や衣裳の雰囲気に合わせてご提案しますが、衣裳を２着お召しになる場合は、それぞれのテイストが変わるようにすることが多いです。やはり衣裳の持つイメージに合わせることで、全体のイメージがまとまるので、ぱきっとした印象のドレスならシャープに、やわらかい印象のドレスなら優しく、というようにイメージをつくっていきます。

ゆるふわ系がかなり続いているので、逆のイメージが来るのではないかと思います。例えばタイトでスッキリしたヘアスタイルとか。頭の形がそのまま出るので、形が気になる場合はアクセサリーなどでカバーするといいですよ。

インスタグラムはもちろん、プリンセスガーデンで扱っているインポートブランドの写真や、VOGUEなどのファッションメディアなどです。最近はヘアスタイルも手の込んだものが増えているなと思います。ウェディングでも流行するかもしれません。欧米で流行した半年くらい後に日本にその流行がやってくる印象ですね。

ナチュラルメイクと言っても、実際は「ナチュラルに見える」メイクなんです。おすすめは、艶感のあるベースメイクに、ハイライトを入れて明るさを出し、チークは薄めでリップはしっかり、というバランスでしょうか。

前述のようにドレスとヘアメイクのバランスは大事です。特に顔だけナチュラルにすると素顔のように見えてしまうんです。ナチュラルかつメイクしている感じにするために、ポイントを置く部分と抜け感を残す部分をつくるようにしましょう。お客様によって眉、まつげ、リップとそれぞれですが、例えばまつげをしっかり作るならアイラインは黒以外にして抜け感を出す、という感じです。濃い目のブラウンと黒ではアイラインの仕上りが全く違うんです。目の際を埋めるようにラインを入れると抜け感もありつつ、奥行き感も出せます。

そうですね。お好みの色があればお聞きして、その色を中心に使うようにしています。

アイシャドウは単色で塗るわけではないので、ご希望を取り入れながら肌色に馴染む色と組み合わせて似合うように塗っていきます。例えばピンクはどうしても腫れぼったく見えてしまいやすい色なんですが、ご要望も多い。つける位置や色味を調整して、すっきり見えるようにします。ご自身のお肌がイエローベースかブルーベースかなど、ご存知の方も増えているのですが、その方によってベストな色は本当にさまざまです。「瞳が茶系だからこちらの色がおすすめ」というように、理由を含めてご提案、ご説明していますので安心していただけたらと思います。ご納得のいく花嫁姿を一緒につくっていきたいです。

特にフォトに関しては、顔全体を立体的に見せる、つまり、陰影がとても大切になります。写真と挙式や披露宴との違いは見る人との距離感です。写真の場合は思った以上に遠くなるんです。その場合、正直アイシャドウの色ははっきり見えないので、陰影をつけることのほうがより優先度が高くなると考えています。